どうも法律を突き破りたくなるアウトローな若者陣

俺とM・Tのミッシリ対角線上でN・Tがわざとらしいアイコンタクトと共に親指を立てこちらにグーサインを飛ばして生じる。後ろから気配がして、振り返ると緑茶と大量のグラスと煎餅を持って慎重な速度でN・Hが帰ってきた。
「健全な社交については水面下でうまくください。ただ、道場の門下生として多少なりとも不純な交遊とここが判断した場合には即破門とする」
「道場の門下生として」とN・Mは言った。N・TとS・Kが調子付いて今度は両人揃って親指を立てていた。が、実に見たらH・Tまで。おそるおそるお隣に瞳をやるとM・Tまでグーサイン。俺は立て続けに妙なものを拾ってしまったような盛り上がりになった。
 どうすれば良いのか分からず、苦笑を浮かべながら私も釣られるように親指を整えると、対角線上の野蛮第三者両人が下品な笑い声を漏らした。およそ嬉しい。N・Mのいうように、恋愛なら道場の門下生として水面下で賢くやってくれ。S・Kのやり方の悪さを露骨に目の当たりにしてしまった前、樹はそれほど思った。お金 借りる 内緒 家族